湯桧曽温泉
湯桧曽温泉は鄙びた温泉郷である。近くの林立する建物が多い水上温泉などと較べると各旅館が小さくどちらかというと、家族ぐるみで経営する所が多く、静養向きな温泉郷である。温泉街は、谷川岳や天神平スキー場に行った方なら解るが昔の温泉街であるが、1歩踏み出してみると、雄大で尊厳な谷川岳がそびえ、湯桧曽川の美しさもあり格別な風景が創られている。静かに朝の散歩でもしたくなる。山と川があれば、人の心は安らぐだろう。
今回は老舗旅館の林屋旅館へ行きました、ここの旅館は与謝野晶子が宿の常連で、数多くの作品を執筆された、静かな雰囲気の宿が現在まで受け継がれている。私は温泉郷では、どうしても老舗旅館を選んでしまう。なにか格式みたなものや伝統に裏打ちされた温泉に興味を惹かれるためであろう。
温泉は、この宿独自の林屋源泉と湯桧曽源泉との混合湯でPH8.2のアルカリ性単純泉である湯口からはどばどばと大変な量の温泉が注がれて、内湯だけだがとても気持ちの良い湯である。新鮮な温泉ほど、心も身体も暖まる、気がしてならない。湯上りの気持ちの良い原因はなんといっても、体中の血管が開いて身体が真っ赤になるほどで、入浴後の爽快感は良く温まる湯によるものと思う。単純泉はどうもなどと、いっている方も是非このような良質な温泉にご入浴してみては、虜になるかもしれません。
近くに谷川岳登山やスキーの利用、夏場の避暑には良く、電車の本数は少ないが湯桧曽駅からも徒歩の距離にある。東京から近くしかも駅から歩いていける距離にありながら、こんな静かな良質の温泉を見過ごしては、いませんか。
花敷温泉
花敷温泉は深い山々に囲まれた場所にあり、鄙びた佇まいを見せます。周りの木々に蜩の鳴き声、川のせせらぎなどが聞こえる温泉ですが、最近では近くの尻焼温泉が、かなりの人で賑わいますので車の量は多いので、音がやや耳障りになる。どうかこの花敷温泉を通るときは、すこしスピードを緩めてほしいと感じます。花敷温泉の特徴は六合村でも老舗の温泉で、源頼朝の発見ともいわれ、真偽のほどは定かではないが、群馬の温泉のなかでも、伝統ある温泉である。
ここの温泉を世間に認知した人には若山牧水が有名である。有名な歌碑に、「ゆとね寝て、わかたち出づる山陰の、温泉の村に雪降りにけり」と味わい深い句を残しており、花敷温泉をよく表している句である。余談であるが、牧水ほど日本全国の温泉を愛した歌人はないだろう、温泉を旅して、季節の変化や人々に暮らしを歌にすることに生活の糧としている人生はどれほど良いのか、計り知れない。
早速入浴料を払い、温泉入浴してみると、底が汚れている周りの浴場が綺麗になっているにも関わらず底だけ黒いものが残っている。不思議だと考えて入浴してみると、やはりそれは湯ノ花である。長い間温泉好きで、数多くの温泉にも入浴したが、こんな大きな塊で、しかも温泉はあくまで透き通っているので、湯ノ花と気が付かなかった。
花敷温泉は、いままで都合4回位の入浴であり、ある程度ここの湯のことは知っていたつもりであるが、人間の記憶などといったら、以外に曖昧なところがあると感じさせられます。
温泉に入浴して、始めにやや熱いかなと感じさせるお湯は、飲泉でも胃腸病によく、万病に効く温泉です。飲むと入浴した熱さでさぞかし熱いのかと思ったら、触ってみても、お風呂の熱さとそれほど変わりない温泉で、あまりお湯が冷めない、泉質かなと感じられます。
温泉は入浴中は、あまり気がつきませんが、入浴後かなりの効く温泉で、それ程ながく入浴した訳ではないが、下半身が重くなるほど大変効く温泉だと思います。大量の掛け流しで、温泉は泉質だと考える方には是非お勧めしたいおんせんです。
ここの温泉郷は、やはり湯治の宿が中心ですし、近くの野反湖観光基地には、最適で関東でも有数の花の山として、また避暑としても、別天地で私の群馬でも好きな場所のひとつである。また、ここは尻焼温泉川の湯からも散歩がてらに入浴するのも悪くないと思う。温泉の質、量ともお勧めです。